ってありますよね。
大好きな番組の大好きなシーンでした。
高音のトランペット。
「タリラー、タララリラッタラ、タリラー・・・」
みたく始まるやつです。
あれが
「アランフェス協奏曲」
の第2楽章の出だしにそっくり。
っていうのは有名な話です。
アニメ「日本昔ばなし」の出だしの
「ぼうや良い子だねんねしな──」
は、デューク・エイセス「女ひとり」の
「京都大原三千院──」
とそっくり。
「知床旅情」(1988)の出だしの
「知床の岬に、はまなすの咲くころ──」
は、「早春賦」(1913)の出だしの
「春の名のみの、風の寒さや──」
とそっくり。
そんなこというなら、その2曲はモーツァルトの
「春へのあこがれ」(1791)にもそっくり。
ドリカムの「Love Love Love」(1995)は
Leo Sayerの「When I Need You」(1977)にそっくり。
そんなこというなら、その2曲はAlbert Hammondの
「落葉のコンチェルト」(1973)にもそっくり。
嵐の「One Love」(2009)のサビは
浜崎あゆみの「MY ALL」(2008)にそっくり。
そんなこというなら、その2曲は松たか子の
「真冬のメモリーズ」(1997)にもそっくり。
じゃあ、後からのは全部ダメってこと?
そうじゃないですよね。
どれもいい曲だと思います。
こういう例はいろんなジャンルに山ほどあります。
島崎藤村の名作「夜明け前」(1929)の出だし
「木曽路はすべて山の中である・・・」
これが「木曽路名所図会」(1805)の
「木曽路はみな山中にあり・・・」
を下敷きにしているのも有名な話です。
(横山滋『模倣の社会学』丸善1991 p.3等)
私の大好きな映画「マトリックス」。
士郎正宗の「攻殻機動隊」が元ネタなのは有名です。
ウォシャウスキー本人たちがそう言ってます。
だったら、ドラマ「古畑任三郎」は「刑事コロンボ」が元ネタですし、「エヴァンゲリオン」には「ウルトラマン」のオマージュがたくさん入ってますし「スターウォーズ」には・・・とキリがありません。
ちょっとふざけすぎました。
ところで「マネマネ」「模倣」「創造性」・・・
そういうのって、どこに区切りがあるんでしょうね。
だって、みんなだって
「C Am Dm G」
のコード進行、使うでしょ。
物語だって、ほとんど全部
「行って帰る話」
でしょ。
私はかなりの数の提案授業を発表してきました。
研究会やセミナー等で公式に発表したものだけで、少なくとも100は超えています。
その多くは
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